こんにちは、ザキナナです。
今回はお尻の描き方をまとめてみました。
お尻えくぼの位置、お尻と太ももの間の線の位置など、シンプルゆえに結構迷うところですよね。
そのあたりを、色々な本やサイトを巡って自分なりに割り出した描き方です。私と同じように苦手な方の参考になれば。
お尻を描く前に覚えておきたいこと
まずはお尻えくぼの位置。
大臀筋は上部が大転子あたりで腸脛靭帯に移行するのですが、その際に筋繊維が薄くなります。
そこがくぼんで見えるのがお尻えくぼです。
筋肉の付き方によって見え方が違い、大臀筋を鍛えていると上のような強いくぼみになります。
他に大臀筋の盛り具合を変えて中殿筋と腸脛靭帯のラインも加味して描くと、ひょうたん型やピーマン型のお尻の形になったりします。私の描くお尻はマッチョ系なのでぷりぷりですが。
とにかくお尻の形は様々なので、好みのお尻を見つけて下さいね!
次にお尻と腿の境目のしわ(臀溝)の位置。
ずっと悩んでたんです。大臀筋に沿って描くと、お尻のしわが太腿の方に流れちゃうんだけど、これでいいの?と。
しかしネットで美術と関係ない解剖学のサイトなどを見てまわり、さらに『スカルプターのための美術解剖学』を手に入れて、ようやく答えが見つかりました!
臀溝って大臀筋の上に乗ってる脂肪体で出来るしわなんだ!
いやあ、スッキリ。
これで心置きなく線を入れられます。
スカルプターマジありがたい。
正面からのお尻のアタリの取り方(簡易)
腰回りの描き方と若干似たアタリですが、少し違うのはその位置です。
最初の横長の三角は前面の鼠径部の位置で、それを基準にお尻を配置しています。前面と背面で位置関係が狂わないためです。
鼠径部の三角を基準に、お尻は少し下に下げて描きます。
全て私が再現しやすいように大体の比率を付けているだけですので、これが正解というわけではありません。
数回描いてみて大体の位置を把握したら、あとは自分の好きな形、比率でお尻を描いてみて下さい。
立体的なお尻の描き方(複雑)
立体的なお尻は、腸骨稜のラインと大臀筋、大転子の位置をきちんととれば比較的楽に描けます。
四角を使って描いているためどうしても腸骨稜の基準点が広くなりすぎるんですが、そこはご自身の好みの腰の細さに微調整してください。
あ、正中線も大事です! 左右のお尻のバランスに違和感が出ないように気を付けて下さい。
お尻を動かすときのざっくりとしたポイント
お尻はほぼ筋肉なので、動きによって頻繁に形が変わります。
力を入れたり抜いたりしただけでもシルエットがかなり変わります。
そして力が入ってない時、脚を曲げた時、臀溝は消えます。
ただの直立の立ち絵を描く時以外は、骨盤の傾きや筋肉の収縮などを考えて、左右のお尻の形をそれぞれ別でしっかり筋肉に沿わせて描きましょう。
それだけでだいぶ「らしい」体になります。
ちなみに
ちなみに、私の描いている腰回りとお尻のアタリの比率です。
縦が一頭身と同じ長さ、横幅が胸郭と同じ長さになります。
これは8頭身男子用の比率なので、それ以外の頭身でお使いになる場合は適宜調整してください。
ところで、私はまだ拝見していないのですが、男子尻の本ってあるんですね!
詳しくお尻の描き方が知りたい方はご覧になってみてはどうでしょう。
今回も参考資料はスカルプターです。筋肉が好きになってきたらめっちゃ役に立ちます! 私は意味もなく毎日眺めています。楽しい。
コメント