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イラスト練習:全身フカン(角度浅め)のアタリの取り方

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 こんにちは、ザキナナです。

 昔から大の苦手(まあ、そもそも苦手ばっかりなんですけども)だった全身フカン。

 今回はこの全身フカン描けない病を克服するためのまとめです。

 パースの付いた箱を先に描いて、その中にアタリを取っていく、というのが普通の手法としてよく紹介されているのですが、その箱の中が広すぎてよくわからんのですよ。

 胸は箱のどこまで? 腰回りは箱の中のどのあたりに位置するの? お尻は箱いっぱいに描くの?

 とまあ、箱には前後左右にスペースがありすぎて全然上手くいかない……。

 そんな私と同じような症状をお持ちの方、宜しかったら試してみて下さい。

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全身フカンのアタリの取り方①

 まずは、パース的な線を4本、だいたい等間隔で描きます。なんとなく消失点に向かっている感じなら適当で構いません。

 今回は直立なので、重心となる線を縦に一本下ろし、その線上に頭のアタリを描きます。

 頭の大きさや位置は後で気に入らなければ変えればいいので、気楽に。

 

 アゴの部分に横線を入れますが、これは首根の位置になりますので、②の線と平行にします。

 ②と③の線の間を3分割、③と④の間を2分割しておきます。適当でいいです。

 

 背骨のカーブを意識してガイドを取ります。

 頸椎は後方に斜め、胸椎は前方に斜め、腰椎は垂直、仙骨は後方に斜め。分かりやすく直線にしていますが、S字で描いてもいいです。

 これを背中側の仮の正中線とみなします

 ついでで、膝の位置のガイドも入れておきます。

全身フカンのアタリの取り方②

 次に、背骨をガイドとして正面の正中線を先に描きます。

 身体の厚みも考えてしっかり描いておくことで体幹軸が決まるので、身体がぶれなくなります。

 

 それから適当な肩幅を取って、重心線と三角形を作ります

 肩幅は首の付け根から左右にだいたい等間隔。背中を丸めたリラックス状態なら奥側の肩を長く、胸を張るなら手前側の肩を長く取ればなお良いですが、そこまで厳密でなくても大丈夫です。

 三角形の下の頂点は遠いほどパースは緩く、近いほどパースがきつくなります。お好みで。

 

 三角形と正中線、横線のガイドを目安にトルソーのアタリを取ります。

 横線はそれぞれ上から「頭」「首の付け根」「乳首」「股下」「膝」「くるぶし」の位置を示していますので、参考にしてください。

 ただ、あまりガイドに囚われすぎると不自然になってしまいます。あくまで位置を把握する目安程度で考えて下さいね。

全身フカンのアタリの取り方③

 トルソーが描けたら、腕と足も描いていきます。

 手足はどう描いてもいいのですが、腕を上げたり足を曲げたりすると連動して重心のズレや身体の傾きが必要になりますので、ちょっと難易度が上がります。動きを付けたいときは気を付けて!

(例えば左手を上に上げるとバランスを取るために上体が右に傾き、左肩が上がり、頭が左に傾きます。これを加味しないと違和感のある固い絵になってしまいます)

 慣れるまでは直立が無難です。

 

 ざっくりとアタリが取れたら肉付けをします。

 アタリは絶対ではないので、適宜より良いイラストになるように修正をして下さいね

全身フカンのアタリの取り方・ひねり有り

 身体をひねると、ガイドとなる線もねじれます。

 

 まずは身体のひねりに合わせて、4本の横線を等間隔で引きます。適当です。

 今回も縦線を引きますが、これは重心ではなく身体の回転軸のガイドです。

 軸の上に頭のアタリを置き、そこから直立のときとだいたい同じ割合で背骨のカーブと正中線を取ります。ひねりによって形が変わるので、混乱するときは正面の正中線だけの方が分かりやすいかもしれません。

 肩幅を取って三角形を描きますが、今回は右足側に重心を持って行ったので、右足の下に頂点を置きました。

 あとは身体の厚みを考えつつ肉付けすれば完成です。

まとめ

 今回は直立の全身フカンを限定でまとめてみました。

 4本のパース的な線を引き、軸となる縦線を引く。あとは三角形で足元に消失点を作る。

 基本的にはこれだけです。慣れるともっと簡単に描けるようになると思います。

  

 フカンの身体の縮尺が身に付くともっと複雑な動きも描けるようになっていきますので、楽しみながら描いていきましょう。

 描けなかったものが描けるようになるって、やっぱりいくつになっても嬉しいものですよね!

 

きちんと本で学びたい方はこちらがおススメ。全身アオリと全身フカン360度の見本が載ってます。

 この本は初心者の頃よりも今の方が重宝して使ってます。

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