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イラスト用:超オーソドックスなビジネススーツの覚え書き

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 こんにちは、ザキナナです。

 そろそろ裸体ばかりでなく服を着せようと考えまして、今回はスーツをピックアップ。

 さーて、資料を集めるか……と思ったら、あれえ? なんか丈とか襟とかボタンとか、めっちゃ種類あるんですけど! どれが正解なの……?

 スーツなんてシングル・ダブル・スリーピースくらいしかないと思っていたため(無知)、さっそく訳が分からなくなった私。

 これはいかん!

 ということで、まずはビジネスシーンでこの着こなしをしていれば無難、誰と相対しても失礼に当たらない超スタンダードな一揃えをまとめてみました。

 普通に会社に行くだけなら少し硬すぎる感じですが、アレンジする場合でもこのベースが分かっていればマナー違反になるような着こなしにはならないんじゃないかと思います。

 

 一応本やテーラーさんのサイトなどをいくつも回って情報収集していますが、人によって解釈が違っていたりするので、そのあたりは覚えやすさや描きやすさを重視してまとめています。

 ご了承下さい。

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スーツの描き方:襟を描く時の覚え書き

 一番描く頻度が高い襟まわりです。

 ワイシャツは襟の長さや形、開き角度によっていろんな種類がありますが、スタンダードはレギュラーカラーかセミワイドカラー。

 セミワイドカラーはレギュラーカラーより少し襟の開き角度が大きいです(90~100°)。

 

 襟はのど仏のすぐ下で、きれいなV字を作ります。

 私は以前ワイシャツが全然カッコよく描けなかったんですが、いつも首を円柱と捉えて丸く描いていたせいでした。ちゃんと観察しないとだめですね。

 

 ネクタイはレギュラータイ。大剣(ネクタイの幅の広い部分)の幅が7~9センチのものです。

 それをプレーンノット(ごく一般的な結び方)で結びます。

 

 ジャケットの襟は、ゴージライン(上襟と下襟のつなぎ目)の位置が重要。あまり下に描くと古いスーツの印象を与えるので、若者には不向きです。

 目安としては、ワイシャツの襟の真ん中あたりを始点にすると無難。角度はワイシャツの襟と合わせるときれいな見た目になります。

 襟の形はノッチドラペル。一般的によく見るスーツの襟です。

 この下襟の太いところと、ネクタイの太いところの幅を合わせるとバランスが良くなります。

スーツの描き方:ワイシャツ・ジャケットを描く時の覚え書き

 ワイシャツの第一ボタンと第二ボタンの間隔は狭くなっています。着崩して第一ボタンを開けるような時に気にかけておくといいかもしれません(カジュアルシャツだとなっていないものもあります)。

 袖のボタンは小指側にあるため、正面からはほとんど見えません。

 袖の長さは手首で止まる位置。手首を外側に曲げた時に、手の甲に袖が軽く乗る程度。手首の小指側にある骨の出っ張りが見えない長さです。

 裾はお尻が隠れる長さが基本ですが、動いた時にズボンから出ない長さであれば、お尻の半分くらいでもいいようです。

 ボタンの数は7個が一般的。特にこだわりがなければ変える必要もないかと。

 

 ネクタイには、結び目の下にディンプル(立体感を出すためのへこみ)を作ります。ただのしわだと思って描き込まないように注意! これは着こなしの一部です。

 長さはベルトに掛かるくらい。これより短くても長くてもNGです(カジュアルシーンでは短くてもOK)。

 ネクタイピンはしない人もいますが、個人的に好きなので追加。

 一応の目安を描いてみたものの、基本的には明確な決まりはないようです。ただ、このあたりの位置がきれいに見えるバランスらしい。ご参考までに。

 ちなみに、スリーピーススーツの場合はネクタイピンは使いません。

 

 ジャケットの着丈はお尻が隠れるくらいが基準です。今はもう少し短くてもいいのですが、短くなるほどカジュアル度が増して、取引先や相手によっては失礼に思われます。TPOを考えつつアレンジしてください。

 袖はジャケットからシャツが1~2センチ見える長さ。

 シングルブレスト(ボタンが縦一列のスーツ)の場合、ボタンは一番下は留めません。ちなみに一番下のボタンホールは横向きです。

 スーツの描き方:バックスタイルを描く時の覚え書き

 シャツの背面に関しては、特に決まりごとはありません。

 スタンダードをまとめただけなので、タックを入れたりダーツを入れたりアレンジしてください。

 

 ジャケットの場合、襟の後ろはシャツが1~2センチ見えるようにします。

 着丈はお尻が隠れる長さ。

 肩パットを意識して、カッチリ目で描いてください。

 比較的なだらかなナチュラルショルダーが主流ですが、肩が盛り上がる形ももちろんOK。それぞれ特徴があるのでキャラに合わせてお好みで。

スーツの描き方:ズボンと靴を描く時の覚え書き

 クリース(ズボンの折り目)は必ず描きましょう。きちんと感を出すには必須です。

 ズボンは裾幅によって描き方が変わります。

 裾幅が18~20センチの細身のズボンの場合、裾の長さは靴の甲に触れる程度にしますハーフクッション)。

 裾幅が20センチ以上の太いズボンでは、たわみが一つできる長さワンクッション)にします。

 裾幅が18センチ以下の場合は靴に掛からないノークッションですが、細すぎるズボンはカジュアル度が高くビジネスシーンには向きません。オシャレで着るスーツ用です。カッコいいけど、その姿で重要な取引先に行かせるようなシーンは描かない方が無難。

 

 ベルトは一般的な5穴の場合、3つ目の穴で留めます。

 ウエストではなく腰骨の上で締めるのが基本。定位置でないと股上の生地が引っ張られて、股間やお尻に不自然なしわができます。

 

 靴は「羽根」と呼ばれる生地が外側についている外羽根プレーントゥが基本。飾り模様が付いてしまうとカジュアル寄りになってしまうので、シンプルが無難。

 靴ひもを横一文字になるように結びます。

スーツの描き方:超オーソドックスなスタイルのそれぞれの名称

 今回描いたビジネススーツのあれこれの名称をまとめました。

 これが正解というわけではなく、特徴のないスタンダードな基本形ということです。

 ガッツリビジネス用標準なので、うまいことカジュアルに崩しつつ会社にも着ていけるようなスーツなど、替えたいところだけ替えて必要なところを揃えるベースにでも使っていただければ。

 ちなみに若者用なので、おじさま系を描きたい場合はまた変わります。

スーツの描き方:注意事項とマナー

 最後に、上で書き切れなかったスーツの注意事項やマナーについて。

1.座るときはジャケットのボタンを外す(シングルブレスト)

 ただ、就活などで目上の人の前では、失礼だと思う人もいるので外さない方がいいらしい。

 テレビとか見ているとすごく自然にボタンを付け外ししているタレントさんがいるので、観察してみるといいですよ! 結構見る目が変わります。

2.腰のポケットのフラップは室内にいる時はポケットの中に入れる

 ポケットのフタになっているフラップは、屋外にいる時は出し、室内にいる時はポケットの中に入れる。

 でも面倒なので、入れるなら入れる、出すなら出すで左右が揃っていれば日本ではあまり問題視はされないようです。だいたい出してる人が多いですね。

3.襟が首筋から浮かないようにする

 スーツのシルエットは滑らかな方が美しいです。特に首肩胸まわりは不要なしわが寄らないように注意。

 首から背中、首から肩、胸まわりはなだらかな曲線を意識して描きます。

4.直立時のスーツにはほとんどしわができないように描く

 直立の場合、上半身に限らず、ズボンも最低限のしわしかできません。

 服を描くとついしわを入れたくなりますが、体にフィットした良いスーツほどしわはできないそうです。

 逆に、くたびれた安物のスーツを着ているキャラを出すなら、しわやたるみを描き込むとそれらしいスーツ姿になりますね。

 それから、当然ですがいい仕立てのスーツでも動くとしわはできます。ただ、しわのでき方も美しいので、是非とも資料を準備しながら観察して描いてみて下さい

5.ジャケットの胸ポケットにはチーフしか入れない/腰ポケットとズボンのポケットには何も入れない

 ジャケットの胸ポケットには、入れてもポケットチーフか装飾性の高い万年筆のみ

 腰のポケットとズボンの横、お尻のポケットはシルエットが崩れるので基本的に何もいれません

 携帯する必要があるものは、内ポケットに入れます。

 スーツを着こなすいい男を描くなら外側のポケットに物を入れないように! 内ポケットから出すしぐさの方がカッコいいですしね。

 一方で着こなしに無頓着なワイルド系なら、平気でポケットに物を突っ込んでいても、らしさがでてカッコいいと思います。

 着こなしは無頓着なくせにマナーは身体にしみついてるとかも、ギャップがあって良きですね……。

 TPOに応じて使い分けてみて下さい。

 

 マナーに沿うか沿わないか、着崩すか崩さないか、そういうキャラごとの描き分けのベースとしての情報ですので、絶対こう描かなくちゃいけないというものではありません

 よろしかったら活用してみてくださいませ。

 

今回の参考資料↓

  少し古い本ですが、情報としてはとても重宝しています。フォーマル系のスーツの情報もありがたい。

 そして本文中の写真は見づらいものの、特典の画像データがお役立ち。

 180センチの外人男性モデルで、脚は長いししぐさがサマになるし、資料としてとても私好みでした!

 ただ、おおきなアクション(走ったり飛び降りたり)みたいなものはないので注意。

 

 他にはテーラーさんのサイトをいくつかまわると、いろいろな情報が手に入りますのでおススメです。

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