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手首が上手く描けない自分のための覚え書きまとめ

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 こんにちは、ザキナナです。

 今回は手首についての覚え書きをまとめました。

 

 もともと苦手だった腕と手を練習していたのですが、なんとなく違和感があるなあと思っていたら、まだきちんと手首に関する知識をまとめていなかったんですね。

 こういう関節のつながりって本当に大事。

 手の周辺は人物イラストを描く上で大きなウエイトを占めますので、せっかくですから細かいところまで突っついてみました。

 

 私と同じような症状の方、宜しかったらご覧になってみて下さい。

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手首を描く上での基本

 腕から手につながる部分には段差があります。

 3Dデッサン人形をトレスしたりするとまっすぐ描きがちですが、この段差をしっかり描くときちんと感が増しますよ! この段差がない場合、ちょっと人形みたいな手首に見えますので注意。

 

 手首の特徴となるランドマークとしては、尺骨頭も重要です。

 小指側の手首にある出っ張りですね。

 これは常時出ているわけではなく、腕の回内によって橈骨と尺骨が交差することで、体表に押し出されます。

 分かりやすく言うと、手のひらを自分の外側に向けると尺骨は体表に現れ、手のひらを内側に向けると目立たないということです。

 

 この尺骨頭もあるとないとではリアリティが変わってきますので、描き忘れないように注意です。

 ちなみにですが、成人男性の場合、手の大きさは顔の大きさと同じくらいに描きます。

 

 手と腕の繋がりでは、その位置にも気を付けます。

 腕は、手の中心よりも小指側に寄って繋がっています。そして手首の太さの目安は、人差し指から薬指の付け根と同じくらいの幅になります。

手首を描く上での知識:手根骨について

 手根骨は腕と手を繋ぐ、重要な骨です。8個の骨で出来ています。

 手首を曲げた時などに特にシルエットに影響しますので、意識しましょう!

 

 手根骨は橈骨とは接していますが、尺骨との間には隙間があります。

 この隙間のせいで、力を抜いていると手は小指側に傾きます。

 イラストを描く時は状況によってこの傾きを利用して下さい。物や人に優しく触れようとする時は、手首を小指側に傾けると優しい感じがします。

 力を入れるとまっすぐになります。親指側に傾けても良いですが、不自然に見えやすいのでさじ加減を間違えないように注意(最大で20度ほどしか傾きません)。

 緊張して手を差し伸べたり、慎重に何かに触れたりする時はこちらですね。こういう細かいところも気にすると、絵の満足度が上がるかもしれません。

 

 手根骨は手首の横の動きだけでなく、前後の動きでも大切です。

 腕の骨と手の骨だけだと直線同士、関節がひとつでカクカクしてしまいますが、間に手根骨が入ることで関節が増えて、若干アールを描きます。

 自分の手を触って、どんなふうに手首が繋がっているか観察してみると色々発見がありますよ~。

手首を描く上での知識:腱について

 腱は、リアルな手を描くなら必須ですね!

 色気のある男性の手には、必ずと言っていいほど描かれています。女性に描く時は控えめに。

 

 手を描く上で最低限知っておきたいのは、総指伸筋腱・長母指伸筋腱・長掌筋の3つ。

 手ではこの3つが主に体表に見えています。骨と間違いがちなので気を付けて。

 骨だと思い込んで手の甲の筋を描くと、手首の真ん中に起点があることに違和感を覚えます。意識はしていなくても、毎日自分の手を見ているから「なんか違う」と感じるんですね。

 骸骨の手を見ている感じになるんです。

 自分の手を見ると分かりますが、腱は手首の若干小指側に起点があります。あまり意識していなかった方はしっかり覚えてしまいましょう。

 

 ほんの少しのズレでも、ちゃんと納得した上で解消できると、違和感のない絵が描けるようになります。

 

 長掌筋は手のひら側にある屈筋です。

 これも何も考えずに描きがちですが、手に力が入っていない状態だと目立ちません

 逆に力を入れるとぐっとせり出すので、メリハリを持って描きましょう。

終わりに

 構造を知ることで、手首まわりはだいぶ描きやすくなります。

 あまり意識を向けない部分ですが、しっかりと理解することでディテールが上がります。

 

 最近は3Dデッサン人形で身体を描いている方もいらっしゃると思いますが、そのままなぞると本当に人形みたいになってしまいますよね。

 そこにこういう筋肉や骨の構造の知識があると、身体のライン取りも自然にできるようになりますし、やはり勉強は必要だなあと思います。

 

 イラスト上達のために、まだまだ頑張っていきましょう!

今回の参考資料↓いつもお世話になっております。高いけど、金額以上のお役立ち本です。

何冊か併用して知識をまとめることにしているので、今回は以下の本も参考にしました。

 評価が低い本もあるのですが、純粋に構造知識を得るだけならおススメです。

 サンプル画像を見ながら描くというよりは、描いてて「ここってどうしてこうなるの? ここはどうなってるの?」という疑問を解消する感じで使ってます。

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