こんにちは、ザキナナです。
今回はこれまたデザインの苦手な人間による、苦肉の策みたいなオリジナル武器の考え方をまとめてみました。
正直、オリジナルの武器を1からデザインするなんて引き出しが無さ過ぎてムリゲーな私。
そこで試してみたのが、この文字を使って発想する方法なのです。結構それなりの仕上がりになりますよ!
同じような境遇の初心者絵描きさんの参考になれば幸いです。
まず文字から武器デザインをイメージする
今回は作例として剣を作っていきます。
私の小説のオリキャラ、レオの武器です。(小説関連のカテゴリに人物紹介が載ってますので興味のある方は覗いてやってください)
レオは弟のユウトを溺愛している設定です。それにちなんで、武器を形作る文字は『ゆうと命』にしました。
もちろん文字は何でもいいんですが、武器に対する思い入れができるかなと思ってそうしてます。
長文で細かく形作っても面白いかもしれません。
文字の輪郭に加筆して武器のアウトラインを整える
文字の輪郭を黒をベースに整えていきます。
細かいところは考えず、アウトラインだけを意識して描き込みましょう。
文字の隙間は後で装飾の一部にしてしまうなどすると、変化が出てひときわオリジナルっぽくなります。
私はグリップとガードしか考えていませんが、刀身にも変化を付けたいならこの時点でアウトラインを整えておきます。
描いた剣のラフを下描きレイヤーに変換
ここまでアウトラインで描いた剣のラフを下描きレイヤーに変換し、不透明度を落とします。
これをベースにさらに整えていきますので、そのガイドとして直線を一本引いておきましょう。
これがあれば剣がちゃんとまっすぐになります。刀やシミターはまっすぐではないので、先に自分で好みの曲線を引いておくといいかも。槍や斧など、他の武器もガイドは引いておいた方が仕上がりがきれいになります。
武器のシルエットを整える
ラフに沿って、黒一色でガシガシとグリップのシルエットを整えて行きます。
最低限、握れる部分があれば後は自由に描いてもどうにかなりますよ~。
文字がもたらした偶然の形状を存分に生かしてください!
左右対称になってなくても大丈夫。そこをどういじるかでオリジナル武器の差別化が図れるというものです。描き込みを楽しみましょう!
描き込むだけでなく、透明色でザクザク削っていくのも面白いよ!
シルエットを下描きにして線画を描くよ!
ようやくここで、整った下描きに沿って線画をおこしていきます。
厚塗りなど、線画不要な場合はここから色を乗せていってOKですよ。
私はまだ色の勉強が不十分なため彩色するつもりはないので、線画とグレーのみで仕上げていきます。
では下描きの不透明度を落とし、立体感を考えながら輪郭や装飾を好きに描き込みましょう。
輪郭や装飾を描き込んだ後で、細かいディテールも整えました。細部の描き込みは刀身まで描いた後でも問題ないです。
これは好き好きですが、滑らかな曲線で描くよりも線に強弱をつけ、少しカクカクした感じで描くといい感じになる気がします。
名工による手製の唯一無二の品感、ファンタジーのオリジナル武器っぽさが出る気がするので。
ちなみに、グリップ描いてみたけど握りづらそうで好みに合わないという実用派の方は、武器の本などを見てシンプルな握りを参考にしてアレンジするといいと思います。
私はシンプルな剣を描くとすごくダサくなるのでゴテゴテ描き込んじゃうんですよね……。
対象定規を使ってガードと刀身を描く
グリップが完成したら、ガードと刀身の部分を描き込みます。
私はクリスタなので対象定規を使いますが、他のソフトでこういう機能がない場合は中央線を基準に片側だけ描き、出来たらコピーして反転しましょう。
ここまでデジタルでの描き方しか描いていませんが、アナログならトレーシングペーパーを使って転写などをしてみて下さい。
線画を描き終えたら全体を見て、グリップと刀身の長さや太さのバランスを確認し、問題なければデザインは完成です。
さらにディテールを描き込んで絵の密度を上げてもいいと思います。
飾りを付けたり、欠損させていわくを付けたりするのも面白いですよ。
おまけ:彩色してみる
ここまで出来たら、ぜひ彩色してみて下さい!
私は配色苦手なのでとりあえずグレーで塗ってお茶を濁します。でも、これだけでもぐんと「らしく」なった感じがしますよね!
さて、オリジナル剣の描き方は以上です。
この剣の考え方・描き方はもちろんどんな武器にも応用可能なので、色々使ってみて下さい。
文字もアルファベッドや漢字、カタカナを使えばバリエーションもたくさん見つかりますし、思わぬ形ができたりして面白いですよ!
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