こんにちは、日々オバ絵に抗うザキナナです。
今回はここまで婆絵から脱出するために心掛けてきたこと、気付いたポイントなどをまとめたいと思います。
あくまで個人的意見ですが、何かのご参考になれば幸いです。
オバ絵脱出策1:人体の構造を理解する
何につけ、オバ絵から脱出する一番の特効薬はこれかなと思います。
オバ絵世代の方々って、私を含め、絵を描き始めた頃にHowTo本など高くて手が出ず、ネットにも今のように講座などなく、好きな漫画家さんの絵を真似して描いてた人が多いと思うんですが。
その頃の漫画って、特に少女漫画なんかはほぼほぼ人体の立体感とか比率とか、重視されてなかったんですよね……。(それが悪いというわけでなく、そういう漫画が主体で流行っていたということです)
オバ絵で悩んでいる方は、その頃の絵がしみついて違和感を感じなくなっているのかもしれません。私が正にそうでした。
だったらとにかくまずは自分の絵の構造を見直しましょう!
やり方は単純で、自分で描いた絵の比率をひたすら測り、修正していくだけ。
目、鼻、口などでそれぞれレイヤーを作って移動できるようにしておくと微調整が楽です。
目の間隔、耳の位置、肩幅の長さなどなど、徹底的に直し、自分のベスト配置を見つけます。
前回のオバ絵脱出プロジェクトも良かったら参考にしてみて下さい。
余裕ができたら、構造も考えながら修正していきましょう。
眼球の丸み、骨の凹凸、筋肉の厚みなどを加えると、さらに立体感が増します。
例として下の絵をご覧ください。
左の絵は前回のオヴァ絵脱出プロジェクトの時に描いた、比率やパーツの配置に気を配ったイラスト。右はさらに、顔の構造を勉強した後にそれを加味して描いたイラストです。
手前みそですが、構造を理解して描くと、だいぶ立体感が出ると思いませんか?
まあまだオバ絵の範疇ですけども、少なくとも揶揄されるほどではない出来にはなったかな~と思います。
私の人体構造のバイブル↓
オバ絵脱出策2: 最近の上手い絵師のイラストをたくさん見る
見るだけじゃなくて、もちろん観察します。これも大事。
pixivのランキングなんかは毎日眺めるといいと思います。
その中に自分の好みの絵を描く絵師を見つけたら、その絵のどこが好みなのか、閲覧が多いのはなぜなのか、自分の絵とどう違うのか、じっくり考えます。
と言っても、無理に正解を出そうとしなくて構いません。仮定をし、自分で試してみる課題を作るのが目的です。
あとは導き出した仮定をもとに、自分の絵を改善してみるのを繰り返すだけ。
目の描き方、色の塗り方、エフェクトの使い方など、時流に囚われやすいものは特に自分との違いが参考になります。
見ただけではよく分からないという方は、やはり描き方本を一読することをお勧めします。
私も色塗りとか超苦手で分からなすぎるのでまずは買いました。
瞳の塗り方ひとつとっても工程が多くて、今も勉強中。
以前なんて、影はグレーの乗算、光の当たるところは追い焼きくらいしかしとらんかった……。
ただ、塗りとエフェクトは駆使できればオバ絵脱出にかなり有効です。
ペイントソフトの効果を使いこなすのは大変ですが、相応の見返りは期待できそう。塗りに関してはもっと勉強してから記事にしたいと思います。
オバ絵脱出策3: 絵に自然な動きを付ける
私は電子書籍サイトで、コミックスの表紙を構図の勉強がてらよく眺めています。
その時感じるのが、いわゆるちょっと古いオバ絵って、気取ったポーズが多いということ。
カッコつけるのはいいんですが、その動きが硬く、不自然なんです。
今の絵師さんって、自然な動きでカッコよく見せるのが上手い。
関節や手指の動き、表情、風の表現などなど、ある一場面を切り取ったような自然さがある。
一方、私が描いてきたようなイラストは、不自然に背筋ピーンで気取った感があり、気合の入ったカメラ目線が多い。わざとらしく作られたカットと言いましょうか。
もしかするとこの不自然を不自然と思わない感性がオバなのかもしれない、と仮定して描いたのが一年練習した成果のイラストです。
コレですね↓
一年前の絵は明らかに不自然に気取ったポーズで、古さを感じます。
一年後の方は同じくカメラ目線ではありますが、極力自然なポーズを心掛けてみました。
これを一年前の絵と同じように直立で背筋ピーンで描いたら、おそらくもっとオバ絵っぽくなっていたのではないかと思います。
身体の動きに沿った自然な曲線を描くことも、オバ絵脱出には必要なのかもしれません。
まとめ
では、まとめますね。
私の個人的なオバ絵脱出策は以下の三つ。
- 人体の構造を理解する
- 最近の上手い絵師のイラストをたくさん見る
- 絵に自然な動きを付ける
(あくまで個人的な意見ですので参考程度に)
まだ人体を描く段階までの内容なので、今後も増えると思われます。
次は構図、塗り、エフェクトあたりをまとめたいですが、自分がそこそこ克服できるのはいつになることやら……。
描き方のまとめの合間を縫って、今後もコツコツ進めたいと思います。
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